入浴用手すり工事

少し前になるんだけど、便利屋で興味深い仕事を頂きました。

僕達「木の花ファミリー」が暮らす中で一番のメイン施設として活用している「おひさまハウスひまわり」のすぐ横に、ファミリーと大変懇意にお付き合いさせていただいている「荒見さん」がおられます。

荒見さんは今年55歳になる男性で、4年前に怪我をされて「脊髄損傷1級」に認定されており、現在も半身はほとんど動かず、感覚も無い状態。何をするにも健康だった頃の何倍もの時間がかかります。怪我のあと一年のリハビリ期間を経て、その後は医者の猛反対を押し切り、一人暮らしをするため、約2年ほど前に自宅に戻られました。

その荒見さんには、怪我のあとたっての夢があり、その一つが「富士山を見れるように設計された自宅のお風呂に、一人でお風呂に浸かった入浴をする」ってことです。実は怪我のあと自宅に戻られてからは、ヘルパーさんの手を借りてシャワーで体を洗ってもらうだけの日々だったのです。

そんな荒見さんのお宅に、ある日別の便利屋仕事でお邪魔していた時、「なんとかお風呂に入る夢を叶えられないか、何かいい方法はないか??」と相談を頂き、あれこれ話し合った結果、お風呂に特注で手すりを取り付けることとなりました。

そもそも、脊髄損傷1級と認定された人が、一人暮らしをするなんてことありえないようなことで、しかも一人で入浴をするなんてもってのほかだそうです。

そりゃぁそうでしょう(笑   普通ありえない話ですよ^^

しかし、その「不可能を可能にするため」荒見さんは僕に相談を持ちかけてくれました。そして、お互いのチャレンジ精神が相まって、「とにかくやれるだけやってみよう!!」ということになりました。

工事にあたっては、手すりを固定するためのベースをとりつけるため、壁は勿論、これまた普通まずやらないであろう「浴槽へのドリル穴空け」も含めての作業になりました。

これは「なんでもひるまずやってやるぞ精神」の僕も、穴あけによって浴槽にひびを入れたり割ったりすることがないかと、心臓がバクバクいいながらの、手に汗握る作業でした(笑

少し作業を進めながら荒見さんのチェックを入れてもらい、また相談して微調整しながらの工事でした。最終的にはもっとも安全且つ昇降しやすい位置に手すりが来るように、何度もテストしながら1㎝単位での微調整をすることとなりました。

工事前のお風呂

ここにオーダーメイドの手すりを設置していきます

鏡の右にも立ち上がり用の手すりをつけます。

先ずは、ベースを取り付ける位置をけがき、ドリル穴をマーキングします。

マーキング位置を狙って、小さい径で下穴を開けます。

下穴が空いた状態。

次に下穴の上から直径9.4mmの専用キリで穴を拡げます。

大きめの穴が空きました。

そこに「ウエルナット」と呼ばれる、専用のナット組み込みのアンカーを入れていきます。

ウエルナットを入れた状態。

その上から、ベースをかぶせ、ウエルナットへビスで留めていきます。

こんな感じ。

先ずは天井付近に要となるバーを取り付けます。

浴槽付近にこちらもバーを組付けます。その時に必要な数の「チーズ(T型の部品)」を仕込んでおきます。

心臓をバクバクさせながらの「浴槽への取り付け」も、なんとか無事に出来ました。

中空に手をかけるための「縦字」と、そのための構造が組みあがっていきます。

そんなこんなで、打ち合わせをすること5・6回。

工事日数2日をかけて、手すりは出来上がりました。

そしてその数日後、夕方作業中に電話が鳴りました。

荒見さんから「成功しましたよ!!!」という、喜びと感動の電話でした。

「なんとか荒見さんに、富士山を見ながら自宅のお風呂に浸かってもらいたい!!」という一心でこの工事に関わらせていただき、それが成功したこと、またそれにより本当に喜んでもらえたことが、本当に本当に嬉しくて、その報告を受けたときには喜びのあまりに叫んで、いつの間にかガッツポーズをし、目頭が熱くなる想いでした^^

社会に出て12年、世の中のために奉仕をさせてもらってきたけど、今回の仕事はこれまでの仕事のなかでも、最も喜んでいただけた仕事の一つになりました。

こうして便利屋の仕事をさせてもらい、ダイレクトにお客さまから喜びの声を聞かせてもらえることや、笑顔を見れることが、本当に嬉しく、依頼をもらえることが本当に喜びになっています。

後日、荒見さんが入浴の写真を送ってくださいました。「グー!!」サインです^^

荒見さん、いつもお世話になっています^^

これからもどうぞ宜しくお願いします^^

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